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Dansk Middelalderfilosofi [Medieval Denmark]

Dansk middelalderfilosofi.jpg
Sten Ebbesen
Dansk Midelalderfilosofi ca.1170-1536(Den danske filosofis historie).
København: Gyldendal 2002, 255 p.

Introduktion til Den Danske Folosofis Historie
Forord
1. Filosofiens miljø: latin og universiteter
2. De udenlandske universiteter som danskerne benyttede
3. Filosofi og teologisk sammenhæng
4. Det sene 1200-tal: Martin, Boethius og Johanes fra Danmark
5. Logik fra 1300-tallet
6. Metafysik fra 1400-tallet: Tue fra Viborg
7. Filosofien ved Københavns Universitet i dets første år

Bibliografi
Billedfortegnelse
avneregister
Emneregister

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本書はデンマーク初の中世哲学史。1946年生まれの著者は中世哲学では著名な人で、よく名前を見る。基本的に英語で書いている。最近論文集が出た。
Sten Ebbesen, Greek-Latin Philosophical Interaction: Collected Essays of Sten Ebbesen. London:Ashgate 2008.

また彼は、Jan Pinborgの後をおそい、デンマークの中世哲学の校訂である「CORPUS PHILOSOPHORUM DANICORUM MEDII AEVI」のエディターも務めている。

デンマークに大学ができるのは1479年。それまで、デンマークの学生や学者は主としてパリにでていた。1277年のエティエンヌ・タンピエによる決議で、トマス・アクィナスの説とともに、教説に矛盾をきたすアリストテレス主義だとして論難された人物も、デンマーク人である。ただし、「Dacia」とついても必ずしもデンマーク人というわけではない。スウェーデン出身者でも「Dacia」とされた者もいる。

哲学史だけに、私には何を言っているかわからないところもあり、読みとおして理解したとは到底言えない。一般史の人間は概念の正確な定義が身についていないので、途中で議論についていけなくなるのである。昔デンマーク語の勉強と思ってキルケゴールを読もうとしたが、2ページで嫌になってやめた。日本語で通読していたにもかかわらずである。とりあえず人の経歴や著作がわかっただけでまあいいかという気になる。

エッベセンの所属するコペンハーゲン大学のギリシア・ラテン研究所は、オアシスのようなところであった。付属図書館など、一日居ても何人も人が来ない。デンマーク史が基本の歴史学科と異なり、デンマーク中世哲学というせこい枠組みはないので、ヨーロッパ中の中世思想の校訂や文献があったし、中世ラテンや哲学の雑誌もそろっていた。今は歴史学なんかと一緒になってサクソ研究所というわけのわからない組織になったが、うまく機能しているんだろうか。
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